手鍛造とは⁈

時々尋ねられます。
「普通のハンドメイドフルートと手鍛造のハンドメイドフルートの違いはなんですか?」
と・・・。

違いは、各種キーとカップのウデの造り方にあります。
一般的なハンドメイドフルートは、各種キー、カップのウデはロストワックス(鋳物)で造られています。
手鍛造は、各種キー、カップのウデを銀の丸棒や板を熱して叩き伸ばして成形していきます。
ある程度の形になったらヤスリで仕上げます。

手鍛造のキーやカップのウデの製造工程をかいつまんでご説明します。

銀の板を熱する
 

熱して少し冷めたところを叩き延ばす
 

ある程度以上温度が下がると延びなくなりひび割れが始まるので、その直前でもう一度熱する→叩き延ばす
という作業を繰り返す。

そうして出来ていく工程

 

出来上がったキーやカップのウデは、ロストワックス(鋳物)より重量は重く、硬くなります。

Eメカ改造

ご依頼があればEメカ無しのフルートを、Eメカ付きに改造することができます。

Eメカ無しのフルート
  

Eメカ付きに改造したフルート
 

コルク栓棒の太さとネジピッチのお話

頭部管の内側上部には反射板と呼ばれるものが入っています。
そして、反射板には垂直にコルク栓棒と呼ばれている棒が付いています。
その棒の先端にヘッドスクリューがねじ込み式ではまるようになっています。

そのコルク栓棒の太さとネジピッチは、メーカーにより異なっています。
コルク栓棒の太さとネジピッチを フルートとピッコロの主なメーカー別に表にしてみました。

【フルート】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
パール楽器,マテキ,ハンッミヒ,他 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
ムラマツ,サンキョウ,アルタス,ミヤザワ,ヤナギサワ,ラファン,日本のメーカーの標準的なピッチ 4.0mm 0.75mm
ヘインズ,パウエル,ブランネン,他 アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm

 

【ピッコロ】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
オールドハンミッヒ 3.0mm 0.50mm
ハンミッヒ,ヤナギサワ 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm