木製頭部管の製作 Vol.1

黒檀製の頭部管の製作過程をご紹介します。

1.旋盤に頭部管になる材料の黒檀製丸棒を銜えさせて、内径16.5mmの穴をあけます。

2.内径19.0mmになるまでテーパーをつけるため削っていきます。

木製頭部管の製作 Vol.2

3.頭部管内部を既定のサイズに削ったら、接続部分の銀材を挿入するため更に穴を広げていきます。

4.接続管をくっつけて、木を守るためと音のために象牙リングを上下の端に付けます。

コルク栓棒の太さとネジピッチのお話

頭部管の内側上部には反射板と呼ばれるものが入っています。
そして、反射板には垂直にコルク栓棒と呼ばれている棒が付いています。
その棒の先端にヘッドスクリューがねじ込み式ではまるようになっています。

そのコルク栓棒の太さとネジピッチは、メーカーにより異なっています。
コルク栓棒の太さとネジピッチを フルートとピッコロの主なメーカー別に表にしてみました。

【フルート】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
パール楽器,マテキ,ハンッミヒ,他 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
ムラマツ,サンキョウ,アルタス,ミヤザワ,ヤナギサワ,ラファン,日本のメーカーの標準的なピッチ 4.0mm 0.75mm
ヘインズ,パウエル,ブランネン,他 アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm

 

【ピッコロ】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
オールドハンミッヒ 3.0mm 0.50mm
ハンミッヒ,ヤナギサワ 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm