オカリナ アイボリーモデル デビュー

アトリエ ヤナギサワは、フルートの専門店ではありますが、
このたびオカリナも製造販売することになりました!

手始めに、オカリナの中でも最も高い音域のSC管(ソプラノC管)を造ってみました。

風花オカリナ アイボリーモデル SC管といいます。

フルート・オカリナ・ボーカリストのTakashiさんに、
風花オカリナ通常モデルとの吹き比べをしていただいた動画がありますので、
その音の違いを体験してください!

吹き比べ動画↓↓↓↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=vFAd_FEr8OE

手鍛造とは⁈

時々尋ねられます。
「普通のハンドメイドフルートと手鍛造のハンドメイドフルートの違いはなんですか?」
と・・・。

違いは、各種キーとカップのウデの造り方にあります。
一般的なハンドメイドフルートは、各種キー、カップのウデはロストワックス(鋳物)で造られています。
手鍛造は、各種キー、カップのウデを銀の丸棒や板を熱して叩き伸ばして成形していきます。
ある程度の形になったらヤスリで仕上げます。

手鍛造のキーやカップのウデの製造工程をかいつまんでご説明します。

銀の板を熱する
 

熱して少し冷めたところを叩き延ばす
 

ある程度以上温度が下がると延びなくなりひび割れが始まるので、その直前でもう一度熱する→叩き延ばす
という作業を繰り返す。

そうして出来ていく工程

 

出来上がったキーやカップのウデは、ロストワックス(鋳物)より重量は重く、硬くなります。

Eメカ改造

ご依頼があればEメカ無しのフルートを、Eメカ付きに改造することができます。

Eメカ無しのフルート
  

Eメカ付きに改造したフルート
 

木製頭部管の製作 Vol.1

黒檀製の頭部管の製作過程をご紹介します。

1.旋盤に頭部管になる材料の黒檀製丸棒を銜えさせて、内径16.5mmの穴をあけます。

2.内径19.0mmになるまでテーパーをつけるため削っていきます。

木製頭部管の製作 Vol.2

3.頭部管内部を既定のサイズに削ったら、接続部分の銀材を挿入するため更に穴を広げていきます。

4.接続管をくっつけて、木を守るためと音のために象牙リングを上下の端に付けます。

コルク栓棒の太さとネジピッチのお話

頭部管の内側上部には反射板と呼ばれるものが入っています。
そして、反射板には垂直にコルク栓棒と呼ばれている棒が付いています。
その棒の先端にヘッドスクリューがねじ込み式ではまるようになっています。

そのコルク栓棒の太さとネジピッチは、メーカーにより異なっています。
コルク栓棒の太さとネジピッチを フルートとピッコロの主なメーカー別に表にしてみました。

【フルート】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
パール楽器,マテキ,ハンッミヒ,他 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
ムラマツ,サンキョウ,アルタス,ミヤザワ,ヤナギサワ,ラファン,日本のメーカーの標準的なピッチ 4.0mm 0.75mm
ヘインズ,パウエル,ブランネン,他 アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm

 

【ピッコロ】

主なメーカー名 コルク栓棒直径 ねじ山ピッチ
オールドハンミッヒ 3.0mm 0.50mm
ハンミッヒ,ヤナギサワ 3.5mm 0.60mm
ヤマハ 4.0mm 0.70mm
アメリカのメーカー 4.0mm 0.80mm